大半は、愚痴をぐだぐだ、書くところ。たまぁに絵も、あるけれど。たいしたことは、ないのですよ?
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歓びと哀しみの葡萄酒
2000-04-13 Thu 04:21
其れは歓びに揺らぐ『焔』
哀しみに煌めく『宝石』
多くの人生 多くの食卓に
彼女の<葡萄酒-ヴァン>があった
横暴な運命に挑み続けた女性
ロレーヌ・ド・サン・ローラン
大地と共に生きた彼女の半生
其の知られざる<ロマン>

嗚呼 彼女は今日も畑に立つ
長いようで短い<ヒカリ>
得たモノも喪ったモノも
多くが通り過ぎた

嗚呼<セゾン>が幾度廻っても
変わらぬ物が其処に在る
優しい<祖父-グランパ>の<使用人-アンプロワイエ>
愛した彼との<葡萄畑-クリマ>

嗚呼 追想はときに ほの甘く
熟した果実を もぎ穫るような<悦び-プレイズィ>

嗚呼 <葡萄樹-ヴィーニュ>の
<繊細な-デリカ>剪定は
低温で少湿が理想
<造り手達-ヴィニュロン>の気の早い春は
<守護聖人の祭-サン・ヴァンサン>の後に始まる

嗚呼 無理な<收量-カンティテ>を望めば
自ずと<品質-カリテ>が低下する
<一粒一粒-アン グラン,エ アン グラン>に
充分な<愛情-アムールを
それが親の役割

嗚呼 追想はときにほろ苦く
傷んだ果実を もぎ穫るような<痛み-ペイヌ>

嗚呼 女は政治の道具じゃないわ
愛する人と結ばれてこその<ラ ヴィ>
されどそれさえ侭成らぬのが<貴族-ノーブル>
そんな<モノ>捨てよう

「残念だったねぇ」

権威主義を纏った<ペール>
浪費する為に嫁いで来た<メール>
名門と謂えど派手に傾けば没落するのは早く
斜陽の影を振り払う<伯爵家-レ コーント>
最後の<切り札-カルト> 娘の婚礼
嗚呼 虚飾の婚礼とも知らず
<オンナ>の『宝石』が
<ルージュ>の微笑(エミ)を浮かべた
地平線が語らざる詩
大切なモノを取り戻す為の
逃走と闘争の日々
その後の彼女の人生は形(なり)振り構わぬものであった

私はもう誰も生涯愛さないでしょう
恐らく愛する資格もない
それでも誰かの<渇き-ソワフ>を潤せるなら
この身など進んで捧げましょう

<樫-シェヌ>の樽の中で眠ってる
可愛い私の<モン ナンファン>
ねぇ どんな夢を見ているのかしら?

<果実-ピノ>の<甘み-ドゥスール>
<果皮-タンニン>の<渋み-アストラジャン>
愛した人が遺した<大地の恵み-テロワール>
<歓び-ジョワ>と<哀しみ-シャングラン>が
織り成す<調和-アルモニ>
その味わいが
<私の葡萄酒-モン ヴァン>
<そして それこそが人生-エ セ ラヴィ)

「其処にロマンは在るのかしら?」

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