大半は、愚痴をぐだぐだ、書くところ。たまぁに絵も、あるけれど。たいしたことは、ないのですよ?
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Baroque
2000-04-13 Thu 03:40
「彼女こそ私のエリスなのだろうか」

主よ 私は<ヒト>を殺めました
私は この手で大切な<ヒト>を殺めました

思えば私は幼い時分より酷く臆病な性格でした。
他人というものが、私には何だかとても恐ろしく思えたのです。
私が認識している世界と
他人が認識している世界。
私が感じている感覚と
他人が感じている感覚。
違うということは私にとって耐え難い恐怖でした
それがいずれ拒絶に繋がるということを
無意識のうちに知っていたからです

楽しそうな会話の輪にさえ加わることは恐ろしく思えました
私には分からなかったのです
他人に合わせるための笑い方が

いっそ空気になれたら素敵なのにと
いつも口を閉ざしていました

そんな私に始めて声をかけてくれたのが彼女だったのです
美しい<ヒト>でした
優しい少女<ヒト>でした
月のように柔らかな微笑が印象的な<ヒト>でした

最初こそ途惑いはしましたが
私はすぐに彼女が好きになりました
私は彼女との長い交わりの中から多くを学びました
違うと云うことは個性であり
他人という存在を認めるということ
大切なのは同一であることではなく
お互いを理解し合うことなのだと

しかし ある一点において私と彼女は違い過ぎていたのです

狂おしい愛欲の焔が身を灼く苦しみを知りました
もう自分ではどうすることもできない程
私は彼女を愛してしまっていたのです
私は勇気を振り絞り想いの全てを告白しました

しかし私の思いは彼女に拒絶されてしまいました
そのときの彼女の言葉はとても哀しいものでした
その決定的な違いは
到底解り合えないと知りました

そこから先の記憶は不思議と客観的なものでした
泣きながら逃げてゆく彼女を
私が追い駈けていました
縺れ合うように石畳を転がり落ちる<バロック>の乙女達
愛を呪いながら石段を転がり落ちてゆきました

この歪な心は この歪な貝殻は
私の紅い真珠は歪んでいるのでしょうか?

誰も赦しが欲しくて告白している訳ではないのです
この罪こそが私と彼女を繋ぐ絆なのですから
この罪だけは神にさえも
赦させはしない

(ならば 私が赦そう)

―激しい雷鳴 浮かび上がる人影
いつの間にか祭壇の奥に
仮面の男が立っていた
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