大半は、愚痴をぐだぐだ、書くところ。たまぁに絵も、あるけれど。たいしたことは、ないのですよ?
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神話&神話の終焉
2000-04-13 Thu 04:33
始源 世界には唯混沌あり
軈て万物の母なる者の目醒め
(In the beginning, chaos filled the world. After a while, the mother of all life awakens.)
母なる者 混沌より子を成さん
其れは即ち 創世の三楽神である
(She creates children from this world of chaos. They are the Genesis. They were gods we call Muse.)
長兄神と末妹神が交わり
(Rythmos and Harmonia conceived)
朝神と夜女神(Helios and Nyx.)
次兄神と末妹神が交わり
(Melos and Harmonia conceived)
太陽神と月女神が生まれた
(Elios and Pheggari.)
朝神と夜女神から(Helios and Nyx conceived)
大地女神の眷属(The relatives of Ge.)
太陽神と月女神から(Elios and Pheggari conceived)
海原女神の眷属が生まれた
(The relatives of Thalassa.)
母なる者 自ら天空双神の眷属を生み
(The Mother herself conceived Ouranos,)
最後に【死すべき者】即ち人間を創った
(In final conceived Thanatoo which bears hellenes.)

時を運ぶ縦糸..命を灯す横糸..
(Chronos, the vertical bearer of time..Bios, the horizontal flame of life..)
其を統べる紡ぎ手..其の理を運命と呼ぶならば..
(The weaver of the universe uses both strings...
if this is the reason we call them destiny...)
嗚於..女神よ..貴柱はそんな世界を織り上げるおつもりか?
(Oh..Goddess..What kind of world will thou weave?)

第六の地平線『Μοιρα』
(The 6th horizon "Moira")

<創世詩-ジェネシス> 奏で始めた
<神話-ミュート> 華やぐ時代
語り手は誰ぞ―(語り手は我等)
謡い手は誰ぞ―(謡い手は我等
<詩女神の娘達-ハルモニアス>

長女・イオニア 次女・ドリア
三女・フリギア 四女・リディア
五女・アイオリア 六女・ロクリア

我等詩女神六姉妹イズ ハルモニア

【風神眷属の王国:アナトリア】
(the Kingdom of アネモス)⇒
【戦女神眷属の王国:トラキア】
(the Kingdom of マッケィ)⇒
【火女神眷属の王国:マケドニア】
(the Kingdom of フォーティア)⇒
【地女神眷属の王国:テッサリア】
(the Kingdom of ゲー)⇒
【光神眷属の王国:アイトリア】
(the Kingdom of フォス)⇒
【智女神眷属の王国:ボイオティア】
(the Kingdom of デュナミス)⇒
【水神眷属の王国:ラコニア】
(the Kingdom of ヒュドラ⇒



―― そして(And then,)
或る男の手により冥府の扉が開かれる
(The gates of Hades is opened by the hands of a man...)
..其れこそが..永き神話のオワリを告げる
(It is this, that sentence the end of the long long mythos...)
彼の無情な戦い【死人戦争】のハジマリであった
(The sterile? and heartless battle, the very beginning of ネクロキア)

「Moiraよ…これが、貴柱ノ望ンダ世界ナノカ―!!」

「黙したまま…何も語らぬ…神は生きているのか…死んだのか…」
「貴方、聞いて下さいな。遂に私のお腹に
私たちの愛の結晶が宿りましたわ!」
「Ohooooooo」
「お医者様のお話では、双子かもしれないのですって。」
「Ohooooooo,エイレーネ、愛しの我が妻よぉ!
ハラショー!ハラショーーー!!」
「貴方ったらぁ。」

「生まれてくる子供の名は、遠い昔にもう、決めてあるのですぞー!!」

老婆であるとも..少女であるとも..
詩人が騙るように..神話は物語る..
(So as an old woman...or as a little girl...like a poet does...Mythos tells a story...)
万物の母たる創造主
(The creator, the mother of all life,)
運命の女神(Goddess of destiny..)
Moira...
未だその姿を見た者はいない……
(No eye has ever gazed upon her...)

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死せる英雄達の戦い
2000-04-13 Thu 04:32

「死を招く紫水晶の瞳。あの者と戦ってはなりません」
「何故です、母上」
「貴方は平凡な生より、英雄としての死を望むというのですか」
「母上、死すべき者達が私を待っているのです」
「行かないでおくれ!あの者は…」「ハッ」
「レオン!…嗚呼…レオンティウス!」
「アメティスト将軍に続けー!」

【歴史は駈け廻る】
(The chronicles of Mythos is as rapid as the blink of an eye.)
「小雨がちらちらと煩わしいですね……」
「安全圏からしか撃てぬ腰抜けどもめ!」
「弓兵は相手にせずとも良い。オリオン亡き今、奴等は只の雑魚に過ぎん」
「閣下、敵の指揮官はどうやら…」
「猪突猛進しか知らぬ馬鹿のようですね」「ですな」
「シリウス!お前の部隊は左、オルフ!お前の部隊は右から廻れ
挟撃するぞ!」「はっ!」「御意」
「赤子達よアイロマキア…」

不死なる者が薙ぎ払う 紅い緋い死の渚
今は物言わぬ屍 彼らにも物語があった

されど ささやかな<希望-ミライ>さえ
運命は(ミラは)赦さなかった

変わり果てた彼等に<接吻-クチヅケ>する者は
愛する<恋人-ヒト>ではなく
飢えた禿鷹のみ…

<冥界の剣エレフセウス-
ハーデスシフォス エレフセウス>
<死を与える死神-
ホ トン フォボス セ タナトス>
<一匹の狼エレフセウス-
モノス リコス エレフセウス>
<ヘレーネスに死をもたらす-
フォルテ ヘレーネス ヤ タナトス>

「久しいなイーリオンよ…我等忘れはしまいぞ!
お前を守る楯が、誰の血によって築かれた物かをなぁ!」
「号令を閣下ー!」「突撃ぃぃっ!」
「陛下、イーリオンが落ちました」「「何…」
「件(くだん)のアメティストス率いる
奴隷部隊の仕業のようです」
「馬鹿な…アネモスの加護篤き、あの城壁を…」
「アネモスの眷属/軍属、英雄イーリアスをも討ち倒す程の武勇!
奴もまた陛下と同じく、神の眷属なのやも知れませんぞ!」

レグルスは【バルバロイ】に備えろ 「はっ!」
ゾスマは【アマゾン】に備えろ  「はっ!」
カストルは【イリオン】へ供を  「はっ!」

我等【アルカディオス】 皆生きてまた逢おうぞ!

『運命は残酷だ されど彼女を怖れるな女神(ミラ)が戦わぬ者に 微笑むことなど決してないのだから』

『<人間-ヒト>は皆 何時までも無力な奴隷ではない
戦うのだ 気紛れな<運命-カミ>と
未来を取り戻す為』

【遂に出逢いし二匹の獣】
(At last... The path of two beasts had crossed.)

「奴がアルカディアの…憎き地の国王…ミーシャの仇!!」
「勇者デミトリウスが仔レオンティウス。私が相手になろう!」
「望むところだっ!!」

奪い合う <時代-トキ>の覇権
<永遠-トワ>なる調べよ
駈け廻る趨勢(すうせい)
<生命-セイ>は流星 刹那の煌

「くっ…アメティストス、やはり只者ではない…!」
「ふんっ!」「はっ!」

死せる者達が駆け抜けた 神話の時代よ
「この男、強い…!」「何故これ程の男が…」
屠り合う英雄 死して冥友 去り逝く<運命-サダメ>

《レオンティウス》

「アメティストス…ヘレーネスのお前が何故、バルバロイの侵略に加担するのだ」

《エレフセウス》

「祖国が私に何をしてくれた…
愛する者を奪っただけではないか!笑わせるなぁ!」「はぁっ!」
「おやめなさい!」
「は、母上っ!?…ぬわぁ!」「あぁっ!」
「レオン…エレフ…おやめなさい…っはぁ」
「母上…Moiraよ…うっ…」
「私を置いて逝くな! 許さんぞレオンティウス!……うぅっ!!ぐふっ…」

Thanatos...

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奴隷達の英雄
2000-04-13 Thu 04:31
自由か死か...(Freedom or Death...)
歴史に刻むのは僕らが生きた戦いの証
(Carved into history is the proof of the battle to which they lived.)

あの日の少年には
空を征く鳥が何よりも自由に見えた
<シエラ>の気紛れで
為す術もなく地に堕ちるというのも知らずに

ヤァ <息仔ョ-ネクロス>
失ゥコトノ堪ェ難キ痛ミニモ
モゥ慣レタカィ?

<何もないのだ もうオ前(私)には…-
ティポタ ゼン パラメニ イジ セ
エメナ エメナ(エセナ エセナ)>

<希望など遺されていないのだ
もう私/オ前には…-
イェルピザ ゼン パラメニ イジ オオ セ
エメナ エメナ エセナ エセナ>

<生命-セイ>とは喪(うしな)われるもの…

<冥界の剣エレフセウス-
ハーデス シフォス エレフセウス>
<死を与える死神-
ホトン フォボス セ タナトス>
<一匹の狼エレフセウス-
モノス リコス エレフセウス>
<ヘレーネスに死をもたらす-
フォルテ ヘレーネス ヤ タナトス>

あの日の少年―(A boy from that day,)
運命に翻弄され続けし者――
(Those who are tossed by destiny,)
黒き剣を取った彼の復讐劇が始まる
(His road to revenge begins by selecting the black sword.)

「とうっ」「せいやっ」「モタモタするなっ!」「進むのだ!」

月日流れても
<カプカプ ピイェヌン カプ>
繰り返す愚行
<ギァティ ギァティ プレピ ナ パテ>
血汐流しても
<カプカプ ピイェヌン カプ>
止められぬ不幸 <ギァティ ギァティ プレピ ナ パテ>

平等なんて幻想 死以外の約束など交わせはしない

「この場で叩き殺してやろうか!」「てやあ!」
「ィツマデ繰リ返スノダ、<ミラ>よ!」

<ヒト>は皆 運命の哀しい奴隷だというのに
その奴隷が奴隷を買うなど 笑えぬ喜劇だ
諦めるな 抗うのさ 無力な奴隷は嫌だろ? 剣(つるぎ)を取る勇気があるなら
私と共に来るがいい

<ハーデス シフォス エレフセウス>
<ホトン フォボス セ タナトス>
<モノス リコス エレフセウス>
<フォルテ ヘレーネス ヤ タナトス>×2

「お待ちください!」

――自由か死か..(Freedom or Death...)
縦糸は紡がれ――(The Chronos is weaved...)
時代は廻る 紫眼の狼と呼ばれし男
(Time goes around, a man called Amethystos.)
各地の奴隷達を率いて 異国民が統べる鉄器の国へと奔った
(Leading slaves each place, He headed to the country of ironwear which is mastered by Barbaroi.)
神が持つ永遠に比べれば 人間は刹那
(If you compare the eternity which belongs to God, the human is momentary.)
冥闇は世界を浸し 英雄達は流れる星へと消えて逝く
(Darkness soaks the world, heroes vanish like shooting stars.)
傀儡と化した王 かつての勇者を射た星屑の矢
(The King became a puppet, and arrow of stardust would shoot the mighty Warriors of the past,)
其の射手を刺したのは蠍の毒針
其の蠍を屠ったのは雷の獅子 (The Scorpion stung the Shooter, the Lion of thunder beat the Scorpion.)
死せる英雄達の戦いは未だ終わりを告げず――
(The battle of dying heroes yet to reach the end...)
東方より来る足音 運命に導かれ
やがて二匹の獣は出逢うだろう…
(A footstep from the east led by destiny, the paths of the two beasts will inevitably cross..)
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死せる乙女 その手には水月
2000-04-13 Thu 04:31

神への供物 生贄という名の因習
(The offering to a cruel god. Its sacrifice is the name of the ritual.)
加害者は誰で 被害者は誰か?
(Who is the assailant? and who is the sufferer?)
運命は犠牲者を選び また屠るのだろう
(Destiny selects the victims and buries them deep...)
『Μοιρα』

「ごめんね、エレフ…」

残酷な神が統べる 私が生まれた世界
怖れず 揺るがず 全てを愛す<女-ハナ>に成れたかな…

「ヒュドラよ…受け取り給え」
「あの…声は…!」

やがて香(かぐわ)しく 花開く乙女達
咲き誇る<季節-トキ>は短し
されど燃ゆる唇に 唯 緋き愛の<詩-ウタ>
美(うるわ)しく散るのも また《花の命-ジンセイ》

「ミーシャ…先刻訪れた若者は
貴女とよく似た目をしていたわ…」

「うわぁぁぁ!!ミーシャァァァア!!」

揺れる瑠璃色の<フェンガリ>
とても綺麗なのに
悲しまないで 過ぎ去りし灯(ひ)も
<運命-ミラ>の贈り物

死せる蒼白き<パルテノス>
とても綺麗だった

やっと逢えたね 捜したんだよ君の面影を

嗚呼..この哀しみは 何に例うべきなのか…
嗚呼..まるで心を 二つに引き裂かれたような 烈しい痛み

ねぇ憶えてる 遠き日の我侭
水面に映る月 手を伸ばす少女
終に手に入れたんだよ(ね)――

<嗚呼..さよなら..さよなら..私の片割れ-
アディオ アディオ トゥ ミーソ ムー>×2

<さよなら..お別れさ(ね)..もうヒトリの私-
アディオ アディオ トゥ ミーソ ムー>

「ずっと一緒にいようね!」「うん、いようね!」
「ミーシャ!」「エレフ!」

天翔ける星屑 星女神の憤怒
(Stardust shoots across the sky, Astra's fury.)
寵愛する勇者に授けし弓矢 
神域を侵せし賊には神罰を…… (A bow and arrows are granted to the doted braves,
implore Astra to punish the burglars who invaded her territory...)
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星女神の巫女
2000-04-13 Thu 04:30
いつの世も星屑は人を導き 人を惑わす
(At any given period of time,
stardust will either lead or mislead mankind.)
生を憂う娘にも 愛に狂う女にも
その光は同様に降り注ぐ……
(A girl who is anxious about her life, a woman who is a lunatic for love, equal on them, the light shines down.)

灯(とも)る星は 闇に騒めき
廻り来る<焔-ヒカリ>の明日を示す
夜空を翔る<星女神-メガミ>の馬車は
地へと向かう対(つい)の風

嗚呼...開かれし《黄道十二宮-ホ・トーン・ゾーイディオーン》
御子(みこ)は星屑の矢で誰を射る?

<天球-ソラ>の随に..嘆くのは<レオン>

流る星は 闇に安らぎ
廻り行く<ヒカリ>の明日を示す
夜空に架ける <詩女神-メガミ>の橋は
<紫-シ>へと至る終の虹

嗚呼...秘められし《ホ・トーン・ゾーイディオーン》
巫女は星屑の灯(ひ)に何を観る?

<ソラ>の随に..揺れる<ディデュモイ>
<運命-ミラ>の随に..堕ちる<パルテノス>

「嗚呼…エレフ…」

我等を試すように..天は絶えず難事を降らす...
その神意を<人間-ヒト>は疑わずに
唯..受け入れることしか出来ない
嗚呼..哀しい<運命-サダメ>だと知っても…

宵闇の来訪者(The visitors at dusk,)
「探せ!」
招かれざる者達(the unwelcomed guests.)
兵装の闖入者 騒乱の星女神殿
(The uniformed intruders, a riotous Astram.)
(「大変だわ大変だわ、大変だわ大変だわ!」「レナ落ち着きなさい」
「だって、怖いわよ!」)
「貴方方…夜分突然いかなる御用ですか」
(「私だって怖いわよ!」「ここはフィリス様に任せて逃げましょ!」
「待ってよカティア!」)
「ここを<星女神-アストラ>の神域と知っての狼藉ですか!
無礼は許しませぬ!!」

嗚呼...踊る宵の影 神託に
無慈悲に迫る問いの声 選択を
ごめんね...<エレフ>
誰かを犠牲にしてまで
私は抗えない 儘...<運命-ミラ>に従うでしょう…

唯...星は瞬(またた)く

「ミーシャ…!」
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死せる者達の物語
2000-04-13 Thu 04:29
旅人よ お前の背には
黒き闇 死が纏う
残された 季節も知らず
風よ 何処へと吹くのか?

一方その頃――(Meanwhile)
東方防衛同盟に参加したアルカディア軍は
(The troops of Arcadia in the east)
女王アレクサンドラ率いる女傑部隊と戦端を開いていた
(declared war on Amazon, led by Queen Alexandra.)

運命よ お前の手には
白き糸 音(ね)に揺られ紡がれた 所以(ゆえん)も知らず
我は 何故(なにゆえ)に征くのか?

一方その頃――(Meanwhile)
「私の負けだ…さあ、殺すがいい!」
「このレオンティウス、女を貫く槍は持ってはおらぬ」
「気に入ったぞ、レオンティウス。いずれお前は私のものになるのだ。忘れるな!」

尚も戦火は世界を駈け廻り
(The fire of battle rages around the world)
翻弄される者達 それぞれの季節が過ぎてゆく
(Many victims suffered in their individual time which is orb.)

嗚於...アルカディアよ
遥けき面影 あの稜線は 今も燃えている
秋が廻れば イミス また双り 憶い出すのでしょう

「ずっと一緒にいようね!」「うん!」
「ミーシャ!」「エレフ!」

夕陽に潜む闇が 今も紅く胸を抉る
嗚呼...<茜空-ソラ>よ<人間-ヒト>は何に従うべきで
何を探すべきなのか?

背中で聴いていた<リスモス>
今でも憶えてる<メロス> よく似た星を抱いてる
君を何時もを傍に感じてる

「さよなら」言ってないだろ(もの)
また僕ら(二人)は出逢えるから
何処かで<双星-ホシ>を見てる
君を<現在-イマ>も傍に感じてる

泣き虫だった<アゼルフォス>
少年が剣を取るならば(If the boy selects the sword,)
《エレフ..》

お転婆だった<アゼルフィー>
少女は楯を取るのだろうか?(will the girl choose the shield?)
《ミーシャ..》

廻る廻る 運命の回転木馬
(the carrousel of destiny is going around and around)
物語は幾つかの地平を廻り続ける…
(the story continues around several horizon……)

「あんな売女の…ブロンディスに連なる血がそれほど大事か…
レオンティウス…貴様さえ生まれてこなければ…!
フフフ、妾腹(めかけばら)と蔑むなら蔑むがいい…
世界の…王になるのはこの私だ!フハハ―!」

手を伸ばし掴んだ筈の宝石は
掌から零れ落ちるものばかり
奪い合い憎しみ合い 血を流し続けるのか
戦に明け暮れる世界よ

我々は今 何と戦うべきで
何を守るべきか
嗚呼...<ソラ>よ
<ヒト>は何を畏れるべきで
何を愛すべきなのか?

滅びへ向かう光よ
全ての死すべき者達よ
嗚於...<同胞-トモ>よ
人間は何を育むべきで
何を遺すべきなのか?
いずれ歴史は語るだろう
【死せる者達の物語】を…

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遥かなる地平線の彼方へ
2000-04-13 Thu 04:29
【暗誦詩人:マイロスと其の弟子】
(Milos, blind poet and his disciple)

「遅ぇぞジジィ、置いてくぞ」「ほっほっほっほっほ…」

少年の今は旅の空
「言の葉を操り森羅万象を詠う」

賢人の詩も上の空
「詩とはそもそも神の御業じゃ」

幾年も仰ぐ高き空
「エレフ、創世の三楽神を知っておるか」

老人は嗤う蒼き空
「ほっほっほっほ…」
「【リスモス】【メロス】【ハルモニア】の三柱じゃ」
「そんな一度に言われても覚えらんねぇよ…」
「ほっほっほっほ…」

少女を尋ね幾千里
「万物の創造主たる母なる者…」

海原渡り征く 海里
「【リスモス】は"ミラ"【メロス】は"モイラ"と呼んだそうじゃ」

彼女を捜す侭 山里(さんり)
「前者はパイロン、後者はアルタラーイコンと呼ばれ」

高原臨む彼の郷里(ごうり)
「それこそが言の葉の起こりと言われ、ごほっごほっ…」
「大丈夫かい爺さん?」「ああ…」
「今日はこのあたりで休もうか」「はぁ..ほっほっほ…」

<天-ソラ>の隨に 咲ける星屑
<運命-カゼ>に惑う一片 寄り添う双星

「あれぞ…お主の星じゃ……」

嗚於...<故郷-アルカディア>よ
還らざる夢 倖せだった季節達よ

幼き日々の残照が尚 未だ眩しく胸を刺す

二つ並んだ 野晒しの墓標
朽ちた花飾り 葬ったのは誰ぞ?

「あぁ…父様…母様…!」
「気を落とすでないぞエレフ。
わしはこの先<雷神殿-ゥロンディシオン>に行こうと思うておる。
師弟ごっこは此処で終いじゃ。」
「お師匠!」「さぁ、お立ちなさい友よ。
お主は、お主の地平線を目指して!」

青年は今も旅の空
「エレフ、困った時はレスボス島を訪ねなさい」

詩人の島は遠き空
「わしの旧知の友が力になってくれるじゃろう」

聖女を尋ね復千里
「マケドニア、トラキアは今危険な情勢じゃ」

恩人と別れ復海里

「戦を避けるには海路を行くが良いじゃろう」

「友よ、己の信じた道を行きなさい。
死すべきもの、我は詠おうぞ。
エレフセイヤ…愛すべき友を…戦いの詩を…」

「おい知ってるか?アナトリアの武術大会の覇者」
「弓の名手、オリオンだろ?」
「そう、そのオリオン。何と蝕まれし日の忌み子だからって捨てられた王子様だったらしいぞ。」
「へぇ、世の中一体どうなってるんだか」
「その真意は、"Moiraのみぞ知る"ってか?」
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聖なる詩人の島
2000-04-13 Thu 04:28
「ソフィア先生、フィリスです。
浜辺で少女が倒れていたので介抱し、連れて参りました」
「お入りなさい」「失礼します。さ、アルテミシアさん」
「あ、はい…」

【詩を詠む聖女:ソフィア】人生
(Sophia, the poetry reading consecrated female.)

嗚呼..哀しみは海の色 蒼く碧く
嗚呼...苦しみは波の音 強く弱く
少女の頬は薔薇色に 輝きて美(うるわ)しの
されど若き蕾は悲しみに濡れて
未だ開かず

閉ざした瞳は対の闇 暗く冥く
鎖ざした菫(すみれ)は終の夢 甘く苦く
何もない<場処-トコロ>だけれど
水と光 愛は満ち足りてよ
ようこそ此処は<詩人の島-レスボス>
<サラサ>と<イリオス>腕(かいな)白き<カーラ>の聖域

貴方が見て来たものも 嗚呼..世の真実
不条理ばかり訪れる 嗚於..嫌な現実
されど世界は 其れだけではないのよ
ねぇ..<ミーシャ>宜しくて?

辛いし痛いし酷いし嫌だと
泣き喚いてみても
運命の白き糸を<人間-ヒト>は紡げない
怖れず揺るがず妬まず恨まず
誰よりも強(したた)かに
美(うるわ)しく世に咲き誇る<ハナ>に成りなさい

紡がれる縦糸―(The Chronos is woven ...)
聖女は少女の不思議な力を見抜き
(The consecrated female detects the girl's strange ability.)
彼女が生きる道と術を示した
(She shows her the way and a method to live.)
【記憶の水底】(The bottom of the water of memories.)

かつて (そうね) 烈しく (誰より)
愛した人がいたのよ (彼女にも)
されど (今は) 遠くへ (彼岸へ)
行ってしまったわ…

愛とは 褥(しとね) に仕える為の奴隷ではないわ
まして子を孕む為の道具ではない
嗚呼.. <テン> を <チ> を <ウミ> を <ヒト> を
己が 運命(さだめ) を愛し
哀しみさえ糧に出来る<ハナ>に成りなさい
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死と嘆きと風の都
2000-04-13 Thu 04:27
【高級遊女:カッサンドラとメリッサとその見習い】
(Cassandra, Melissa, and their apprentice, The Hetaira.)

「急いで、貴女達?<風神殿-アネモン>の神官様がお待ちよ」
「んもぅ、新入りィ。グズグズしてると、
アタイの鉄拳が火を噴くよォ?」
「ご…ごめんなさい」

<女蛮族-アマゾン>のような腕力はないけれど
芸のない唯の<売女-ポルネ>とは違うわ

嗚呼...<花代-ドラクマ>と真心を引き換えに美(うるわ)しの夢を売る...

<敬愛する詩人-ソフィア>のような教養はないけれど
学のない唯の<街娼-デミエ>とは違うわ

嗚呼...元々哀しき奴隷の身とはいえ
今は咲き誇る薔薇【高級遊女-ヘタイラ】 花開き風香る春を鬻(ひさ)ぐ (以外)
身寄りなき娘には何もない (けれど)
憐れみならば (要らないわ) 馬鹿にしないで...
アナタの其れは愛じゃない!

「っと、着いたわねぇ」「ぅわーぉ」
「ここが【風の都-イーリオン】…」

「お前らー!さっさと運べ!」「サボるんじゃない!」
「貴様らはここで、死ぬまでこの城壁を築き続けるんだ!」
「さぁ運べ!休むんじゃない!」
「さっさと運ばんかいコラァ!エェイ!」

<壁石-イシ>を運ぶ者 乾いた音(ね)に打たれ
医師を叫ぶ者 地に臥して虚しく

奴隷達の多くは背後に黒き影を纏っていた...
(Many slaves wear black shadows on their backs.)
「えぇぃ、これはもう使いものにならん!」
「うぁぁっ」
「絶望の谷へ、捨てて来い!」

<遺志-イシ>を継げる者 奴隷の替え数多(あまた)
<縊死-イシ>を遂げる者 冥府への逃避行

その影は他の者には視えていないようだったが
(Others can't see the shadow,)
少年は何時からかその存在に気付いていた...そして――
(but the boy is aware of its existence,)
その影を纏いし者は
そう遠くない内に確実に死んでいったのである・・
(he is not even aware of the first time
he could notice it and..
Those who wore that strange dark shadow,
met a certain death in a short period of time.. a CERTAIN DEATH.)

「さぁ、貴様ら死にたくなかったら、とっとと働くんだ!」
「げ!」「ほれぃ!」「ぐあぁ!」
「てぃ!」「うわぁ!」
「石を運んだものにだけ、食事を与えてやらぁ!」「うわっ!…うわっ!うっ…」
「さぁ働け!死ぬまで!働くんだ!」
「うわぁ!」「ホレホレ」

愛と慈しみだけに 抱かれ育った少年は
怒りと憎しみだけを 抱いて今を耐え忍ぶ
いっそ死んだらラクだなんて
きっと今よりマシだなんて
酔った譫言繰り返して
去った希望に追い縋った

そんな負け犬のように <運命-ミラ>に飼い馴らされはしない
たとえ奴隷が犬であれ
剥くべき牙は忘れない

オオカミは奔る前に 満月に吠える

「どこがイイんだい?言ってごらん?
ここか、ここなのか?」
「あぁっ!」「ここか?」「あぁ!」
『<息仔ョ-ネクロス>...
モット生ヲ憎ムガィィ...
ィズレソノ身ハ我ガモノトナル...』
「ここなのか?ほぁっはっは」「嫌だっ…!」
「ほぉらぁ、ほぉぉらぁぁ」
「くそぅ、痛ぇ…あの変態神官、
  いつか殺してやる!」
「よぉブサイクちゃん♪ひでぇツラだなぁ」
「ふん、人のこと言えたツラかよッ」
「フッ、フフッ、ちげぇねぇ!」
「「ハハハハ」」

人は (誰もが)
死すべき <運命-サダメ> を背負い
儘...抱いて (抱かれて) 寂しさを愛で埋める
されど彼等の(多くは)
死すべき<運命-サダメ>を呪い
儘...奪い (奪われ) 虚しさで胸を満たす

少女の頬を伝わる 汚れなき雫を
赤黒き舌先が 掬いかけた刹那

「逃がさないよ、子猫ちゃん」「 嫌ぁ・・」
「イヒ、イヒ、イッヒッヒッヒ」
「嫌ぁ…来ないでぇ!」「私の渇きを潤してくれぇ」
「やぁぁぁ!」「ギャァァア!!」
「大丈夫かい、君?」「…エレフ?」
「ミーシャ!?…追っ手が来る前に逃げよう!ミーシャ!」
「うん!」
「う…うぅ…誰ぞおらぬかあぁぁ!」
「てやっ!」「待てぇぇ!」
「捕まるんじゃねぇぞ!エレフ!」
「お前こそな!オリオン!」「やぁっ!」

繋いだ(手と手)
駈け抜ける<風の都-イーリオン>
降り注ぐ (星屑)
夕闇(よいやみ)の <風の都>
嘆きと死の (城壁)
聳え立つ <風の都>
振り返る (背後に)
遠離る <風の都>

「待て待てぇ!」「たぁ!」「ぐわぁ!」
「必殺!“弓がしなり弾けた焔、夜空を凍らせて”射ち!」
「技名長ぇよバカ!」
「黙らっしゃい!これぞオリオン流弓術が真髄!」
「「ハハハハッ…」」

神域を汚した者を 風神は決して赦さない
(Anemos can never forgive those who disgraced god's domain,)
その怒りは 雨女神と交わり 娘を生むだろう……
(The anger fused with Βροχη and will conceive θυελλα.)

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雷神域の英雄
2000-04-13 Thu 04:26
雷を制す者
世界を統べる王と成る

野を朱く染めながら黄昏は世界を誘い
刃を緋く染めながら
我々は<生命-イノチ>を誘(いざな)う
夕闇へ 冥闇(くらやみ)へ

生ける者となって必要なものは
死せる者にとって不要なものばかり
何が欲しいのだ 屍と成ってまで
握りしめた手に 何も掴めぬまま
夕闇へ 冥闇へ

「殿下!」「何事だ?カストル」
「はっ!殿下の雷槍と我が軍の武勇に恐れをなしたのか
神域を侵していたラコニア軍は撤退し始めたようです」
「うむ、御苦労」

<東方-アナトリア>では
<異民族-バルバロイ>の浸攻 苛烈(かれつ)で
<風の都-イーリオン>は今
難戦不落の城壁を 築いているという

<同胞-ヘレーネス>同士が争う傍で
時代は確かに疾り始めている

信託を疑えば 立てる大地が揺らぐ
解釈の自由が故 諸王は悩むのだ

青き銅よりも強(したた)かな 鉄を鎧う獣が
風の楯をも喰い破り 流る星を背に
<運命-カミ>に牙を剥く

<太陽-ヘリオス><闇-エレボス>蝕まれし日
生まれ堕ちる者 破滅を紡ぐ

「レオンティウス..ご覧なさい。
雷神の血を分けた、貴方の兄弟ですよ」
「おめでとうございます、殿下」
「殿下、立派な兄君にお成りなさいませ」
「兄上!陛下が件(くだん)の神託の件でお呼びです」
「嗚呼…<運命-ミラ>よ…なんという仕打ちを…」
「イサドラ様、ご案じなさいますな。
 ここは私めにお任せください」
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奴隷市場
2000-04-13 Thu 04:26
「出発!」

ガタゴト…ほら荷馬車が揺れりゃ
ガクブル…そら<老婆-ババァ>も<吃驚し怖れ慄く-ビビる>
帰りたいのに 言えない
帰りたくとも 家無い

ビシバシ…ほら 馬鞭(ばむち)が撓(しな)なりゃ
ガクブル…そら <老爺-ジジィ>も<挙動不審になる-キョドる>
帰りたいのに 言えない
帰りたくとも 家無い

回る回る 車輪は廻る
<運命-ミラ>は彼等を何処へ運ぶ
背中合わせの温もりだけが
双りに灯る唯一の<希望-エルピーザ>……

「ほら急げ!この無駄飯食い共が!」
「ほれほれ!止まってるんじゃねえ!」

重い足取りで
【カプカプ ピェヌン カプ】
念いは届かず
【ギァティギァティ プレピ ナ パテ】
疲れた身体で
【カプカプ ピェヌン カプ】
運命だからと
【ギァティギァティ プレピ ナ パテ】

平等なんて嘘なの? 幻想なの?
命に(値段を)つけられる場所(墓所)
其れが奴隷市場……

「ほれ、急げ!」「おい!」「ほれほれ!」
「うっ…ミーシャ…」「うん…」「うわっ」
「モタモタするんじゃない!」「チッ」
「ミーシャ…」「エレフ…」

離れ離れ 繋いだ手と手
遥か遥か 引き裂かれて

「ミーシャー!」「エレーフ!」

巡る巡る 季節は廻る
<運命-ミラ>は双りを何処へ運び

今は見えざる歴史の涯に
舞い降りるのは誰の光……
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運命の双子
2000-04-13 Thu 04:25
そして...女神が舞い降りたる地は ――
(And then... the place to which the sisters descend is..)
後の世に楽園と謳われる
詩情溢れるアルカディアの山々
(The scenic mountains of アルケイディア,
which later became known to all as paradeisos)
暮れ泥む秋の日の憧憬――
其れは...未だ世界の悪意を識らぬ幼子の戯れ...
(The spectacle of the autumn twilight,
like a playing child who has yet to discover the world's malice.)
―― そして...季節は廻り...
運命の歯車は再び... 静かに廻り始める……
(――And...as the Chronos is woven...
The cogwheel gently starts to revolve again.)

Θεόι Φινέ θέαμα είναι για μονο δυο
テオ フィーネ テーマ エーナイ ヤー モノ ジオ

二度と還らざる 淡き少年の日々
(空を)翔る鳥は 何処までも飛べると信じてた

やがて振り返る 淡き少女の日々
(水に)映る月を何時の日か 取れると信じてた

(生まれた時から 一緒だった)
(二人は何時も 一緒だった)
(絶えず 一緒だった)
優しい父と 美しい母と
そんな日々が何時までも 続いてゆくと信じてた

<運命-ミラ>に抗う者と
<運命-カノジョ>を受け入れる者
嗚呼...<運命-カミ>を殺める者と
<運命-サダメ>に捧げられる者
野山を駈け廻った 流れる雲追いかけて
夕暮れに漂う匂いに 二人は家路を競った……

モノ エーナイ ディデュモイ

狡猾な蠍の影...
(The cunning scorpion's shadow...)
「探したぞ、ポリュデウケス」
「スコルピオス殿下!?」
「アルカディアの双壁と謳われた勇者が
こんな山奥で隠遁生活とは…
貴様、何故剣を捨てた?」
「野心家の貴方にお話したところで、ご理解頂けないでしょうな」
「ただいまお父さん!」「ただいまお母さん!」
「ほほぅ…捕らえろ!」
「エルフィナ!子供達を連れて逃げなさい!」
「エレフ、ミーシャ!こっちよ!」
「ラコニア軍は既に掌握した。
ポリュデウケス、私の元で働け」
「断る、と申し上げたら?」
「ならば冥府の王にでも仕えるのだな……!」

廻り始めた歯車は誰にも止められない……
(once it starts, nobody can stop the revolving cogwheel.)
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人生は入れ子人形
2000-04-13 Thu 04:24
「私…古代のロマンに【ズヴォリンスキー】!
嗚呼…穴があったら…掘りたいっ!」

「レディース・アンド・ジェントルメン!
さぁ本日お聞かせするのは私の華麗なる半生
貧しい生い立ちで幕を開ける
涙、涙の物語でございまァす!」

「【ハラショー!】【ハラショー!】
張り切ってまいりましょう!
さぁ腕を組みながら足の筋を伸ばす運動!」

赤く揺らめく <暖炉-ペチカ>家にもあったのに
悲しいけれど 燃やすべき薪がなかった
弟達はいつも<機敏に-チョコマカ>動いてた
腹は減るけど じっとしてたら凍っちまうから

運命の贈り物
不幸を詰めた<入れ子人形-マトリョーシカ>
開けても開けても 悲しみばかり

「【ハラショー!】【ハラショー!】
ボルシチには黒コショー!
さぁ、2番はますます涙ちょちょぎれンスキー」

白く煌めく <大河-ヴォルガ>
風を切り裂いて 走れ<馬車よ-トロイカ>
家は遠いか 空駆けろ
妹達もいつも 腹を空かせてた

「お兄ちゃん、お腹空いたよぉ…」

頑張れ<末妹よ-カチューシャ>
銀のお注射 きっと快くなるさ

「「がーんばれー!」」
「いてー」


人生は贈り物 不条理詰めた<入れ子人形-マトリョーシカ>
開けても開けても 苦しみばかり

「さぁ皆様、
お手元にハンケチなどご用意くださいませ。
ここまではほんの序章に過ぎません。
本当に悲惨なのはここからでございまァす」

臥せる少女の治療費で 貧しい家計は燃え上がり
<父親-パパ>は遠くの炭坑で 岩が崩れて下敷きに
登りは(険しき)坂道も(転がり)堕ちるは(正に)刹那

死せる少女の葬列に 愛した二人の影はなく

「パパ…」「ホラ、泣かないの」「ママぁ…」

「お父さんに、お別れしましょうね」

<母親-ママ>も娼婦の格好で 無理が祟って旅立てり
どんなに(険しき)坂道も(転がり)堕ちれば(正に)刹那

「貴方、あ・な・た!」
「おぉ、エイレーネ!!愛しの我が妻よ……
私、君の魅力に【ヴォリンスキー】!」

「何馬鹿なこと仰ってるんですか、
 作業の方はいかがですの?」
「順調、快調、絶好調!
 今は丁度休憩していた所です。
 あぁ、君たちはもう良いですよ。
 はい、ありがとう【スパスィーバ、スパスィーバ】」
「つれないわねぇ」「もう終わり?」「あたいの鉄拳がぁ!」

「おほん、それでは諸君!
 張り切って作業を再開いたしましょう!」
「任せて帰りましょうかね」「待ってよ?」「待ってよぉ、お姉さまぁ」
「「ハラショー」」

掘っても掘っても砂ばかり
どれだけ掘っても脈がない
拝金野郎の妄想さ
無駄な努力と<他者-ヒト>は言う
それでも<夫-アナタ>は諦めないわ

掘っては掘っては砂埃
どれだけ掘っても切りがない
成金野郎の道楽さ
馬鹿な男と<学者-ヒト>は嗤う
それでも<妻-ワタシ>は着いてゆくわ

(眩く)輝く黄金や(世界中に)轟く名声が
(貴方は)欲しい訳じゃない(燃えるような)夢が見たいだけ

<運命-ミラ>が望むのは 喜劇か悲劇か
今もう一度【神話】を歴史の舞台に立たせたい……

貧しい一家は離れ離れ 私は商家へ丁稚奉公

不細工な顔だと虐められたけど
誰よりも必死に働いた

私(貴方)を支えたのは家族の存在と
母の形見となった一冊の<叙事詩-本>

――“運命は残酷だ されど彼女を恐れるな
<女神-ミラ>が戦わぬ者に
微笑むことなど決してないのだから”――

人生は贈り物 不条理詰めた<入れ子人形-マトリョーシカ>
それでも私は(夫-アナタ)は
掘るだろう(でしょう)
そこに穴があるかぎり……

「うおおお!」「あなた?」
「エイレーネ、エイレーネ!」「何ですの?」
「ハラショー!」「えぇ?」
「ハラショー!」「まあ……!」
「ハラショォォーー!!」「素晴らしいわ…!」

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冥 王
2000-04-13 Thu 04:24
時を運ぶ縦糸――
(Chronos, the vertical bearer of time.)
命を灯す横糸――
(Bios, the horizontal flame of life.)
其を統べる紡ぎ手...
其の理を運命と呼ぶならば……
(The weaver of the universe uses both strings...
if this is the reason we call it destiny……)

Μοιρα(ミラ)

Θανατοζ(タナトス)――
其レハ冥府ノ支配者ニシテ亡者達ノ王
(Thanatos, the Lord of Hades,
and the deadman's king.)
地上ノ者達ガ【死神】ト呼ビ畏レテイル存在
(The living are terrified
by the fear of god of death.)

彼女モ同ジヨゥニ 愛シテル
彼氏ト同ジヨゥニ 愛シテル
<王者-オゥ> モ 奴隷モ
聖者 モ 娼婦 モ 等シク愛デヨゥ

<生者-アナタ>モ同ジヨゥニ 愛シテル
<死者-ワレラ>ト同ジヨゥニ 愛シテル
<老人-オィ>モ<若者-ワカキ>モ
詩人モ勇者モ 等シク散ラソゥ

<母上-モイラ>...貴柱ガ命ヲ運ビ続ケルノナラバ

<Θ-タナトス>ハ――
生キトシ生ケル全テヲ
殺メ続ケルコトデ 奪ィ続ケヨゥ

『冥府へヨゥコソ!』【カロソリサテ スティン ハーデス 】

<貴方ハ逝ッタ 唯 逝ッタノダ
-ディエス モノ ディエス>
訳モ解ラズ遣ッテ来テ 運命ニ弄バレ
<貴方ハ逝ッタ 唯 逝ッタノダ
-ディエス モノ ディエス>

不運ナ姫君 迎ェニ往コゥ
血濡レタ花嫁 迎ェニ往コゥ
シヲ抱ク瞳 彼は<Θノ器-ワレノモノ>
母ヲ殺メル夜 迎ェニ往コゥ 双ツハヒトツ

【黙したまま死を告げる冥王の瞳】
(The everlasting silence of Thanatos...
His stare conveys "death".)

アナタ方モ ィズレ知ルダロゥ
コノ世界ニ平等ナド ナィノダト<Θ-カレ>以外
無慈悲ナ女神ガ統ベル
コノ世界ニ平等ナド ナィノダト<Θ-カレ>以外

遅カレ早カレ 避ケラレヌ<別離-ワカレ>
ソゥ...<Θ-ワレ>コソガ<死ダ-タナトス>

<母上-モイラ>...貴柱ガ命ヲ運ビ続ケ
怯エル仔等ニ 痛ミヲ与ェ続ケルノナラバ

<Θ-タナトス>ハ――
生キトシ生ケル全テヲ
殺メ続ケルコトデ 救ィ続ケヨ
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11文字の伝言
2000-04-13 Thu 04:23

嗚呼 昨日のことのように憶えています
それは冬の朝
呼び声は温かく手を握り締め
<天使-アンジュ>の<ラッパ>を聴きました

ありふれた人生だったと
我ながらに憶います
それでもアナタを産めたことは
『私の誇り』でした

嗚呼 昨日のことのように憶えています
寒い冬の朝
産声は高らかに天を掴み取り
<橙色-オランジュ>の光を射しました

ついてない人生だったと
我ながらに憶います
それでもアナタと出逢えたことは
『最高の幸運』でした

嗚呼 どんな苦難が訪れても
締めず勇敢に立ち向かいなさい
愚かな母の最期の願いです
アナタはLaLaLa...(『しあわせにおなりなさい』)

「ごめんなさい さようなら」

生まれて来る朝 死んで行く夜
君が生きている<イマ>
11文字の<伝言-メッサージュ>

「ごめんなさい ありがとう」

幻想<ロマン>『第五の地平線』

「嗚呼 其処にロマンは在るのだろうか?」

アナタを産んだのが 誰であれ
本質は変わらない 何一つ
アナタが望まれて産まれて来たこと
それさえ忘れなければ
いつか繋がれると

嗚呼 傍で歩みを見守れないのが 無念ですが
どうか凛と往きなさい
愚かな母の唯一の願いです
アナタはLaLaLa...(「しあわせになりなさい」)

アナタが今生きている
それが私が生きた<ロマン>
この<地平線-セカイ>愛してくれるなら
それが私の<幸福-ボヌール>

それが私の<ロマン>

「其処にロマンは在るのかしら?」

生まれて来る朝 死んで行く夜
君が生きている<イマ>
11文字の<伝言-メッサージュ>
幻想<ロマン>『第五の地平線』
ふたつの風車は 廻り続けるだろう
愛する者と再び 繋がる<トキ>まで
生と死の荒野を流離う人形は
廻り行く夜 どんな詩を灯しただろうか
そして 地平線を統べる銀色の光

今 幾度目かの朝が訪れる

「嗚呼 其処にロマンは在るのだろうか」

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黄昏の賢者
2000-04-13 Thu 04:22
彼の名は<賢者-サヴァン
正確にはその呼び名も通称
本名は全く以って不詳
私が初めて彼と出逢ったのは
ある春の日の黄昏 寂れた郊外の公園だった

『ボン ソワール』

「マドモアゼル そんな浮かない顔をして
何事かお悩みかな?
先ほどから君がその噴水の周りを廻った回数は11回
歩数にしておおよそ704歩
距離にして実に337m
愚かな提案があるのだが どうだろう?
私で良ければ君の話し相手になりたい」

まずは誰もいない→其れが<ゼロ>だ
其処に<私-モワ>が現れた→其れが<アン>だ
そして<君-トワ>が現れた→其れが<ドゥー>だ
単純な<シキ>にこそ←真理が宿る

そんな容易なことにさえ自らを閉ざして
気付けない時もあるのだ

『サリュー』
「マドモアゼル,先日の悩み事に対する解答は出たのかな?
君と別れてから今日で丁度一週間
時間にして168時間
分にして10080分
秒にして604800秒と言っている間にも23秒が過ぎてしまった
今日も君の話し相手になりたい」

朝と夜との<地平線-オリゾン>→ 其れは<ドゥー>だ
時の<王-ロワ>が眠る墓所→其れは<トロワ>だ
煌めく永遠の星屑→其れは<サンク>だ
単純な<カズ>にさえ←真理は宿る
どんな容易なことにさえ自らを閉ざして
気付けない事もあるのだ

君の哀しみを<因数分解-バラ>してみようか?
<シアワセ>の<最大公約数-カズ>を求めてみようか?
涙を拭って さぁお立ちなさい
君の途はまだ続くのだから

『<なるほど-アン エッフェ>』

産むべきか ←→ 産まざるべきか
それが最大の 謂わば問題だ
歓びの朝も哀しみの夜も 全ては君の物
未見ぬ者へ繋がる<モノガタリ>
詩を灯す<ロマン>

『風車』が廻り続ける度に『美しき』幻想が静かに紡がれ

『焔』の揺らめきの外に『腕』を伸ばす愚かな者達は

『宝石』をより多く掴もうと『朝と夜』の狭間を彷徨い続ける

『星屑』の砂の煌めきにも『葡萄酒』は仄甘い<ユメ>を魅せ

『賢者』が忌避する檻の中から『伝言』の真意を彼等に問うだろう

『天使』が別れを告げし時『地平線』は第五の物語を識る

「繰り返えされる『歴史』は『死』と『喪失』
『楽園』と『奈落』を廻り
『少年』が去った後 そこにどんな『ロマン』を描くのだろうか?
傷つく事が怖いかね
失う事が怖いかね
信じる事が怖いかね
だからこそ私は そんな君の話し相手なりたい
君が来た朝を後悔するなら
更なる痛みを産むべきではない
君が行く夜を肯定するなら
その子もまた<セイ>を愛すだろう
<クロエ> 君の哀しみをバラしてみようか?
シアワセのカズを求めてみようか?
埃を払って さぁお発ちなさい
君の旅はまだ続くのだから

『オ ルヴォワール』
「マドモワゼル もう心は決まったようだね
ならば さぁ胸を張ってお行きなさい
君は君の地平線目指して」
『メルスィ ムスィユー サヴァン』

「探したぞ クリストファー」

「其処にロマンは在るのかしら?」

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歓びと哀しみの葡萄酒
2000-04-13 Thu 04:21
其れは歓びに揺らぐ『焔』
哀しみに煌めく『宝石』
多くの人生 多くの食卓に
彼女の<葡萄酒-ヴァン>があった
横暴な運命に挑み続けた女性
ロレーヌ・ド・サン・ローラン
大地と共に生きた彼女の半生
其の知られざる<ロマン>

嗚呼 彼女は今日も畑に立つ
長いようで短い<ヒカリ>
得たモノも喪ったモノも
多くが通り過ぎた

嗚呼<セゾン>が幾度廻っても
変わらぬ物が其処に在る
優しい<祖父-グランパ>の<使用人-アンプロワイエ>
愛した彼との<葡萄畑-クリマ>

嗚呼 追想はときに ほの甘く
熟した果実を もぎ穫るような<悦び-プレイズィ>

嗚呼 <葡萄樹-ヴィーニュ>の
<繊細な-デリカ>剪定は
低温で少湿が理想
<造り手達-ヴィニュロン>の気の早い春は
<守護聖人の祭-サン・ヴァンサン>の後に始まる

嗚呼 無理な<收量-カンティテ>を望めば
自ずと<品質-カリテ>が低下する
<一粒一粒-アン グラン,エ アン グラン>に
充分な<愛情-アムールを
それが親の役割

嗚呼 追想はときにほろ苦く
傷んだ果実を もぎ穫るような<痛み-ペイヌ>

嗚呼 女は政治の道具じゃないわ
愛する人と結ばれてこその<ラ ヴィ>
されどそれさえ侭成らぬのが<貴族-ノーブル>
そんな<モノ>捨てよう

「残念だったねぇ」

権威主義を纏った<ペール>
浪費する為に嫁いで来た<メール>
名門と謂えど派手に傾けば没落するのは早く
斜陽の影を振り払う<伯爵家-レ コーント>
最後の<切り札-カルト> 娘の婚礼
嗚呼 虚飾の婚礼とも知らず
<オンナ>の『宝石』が
<ルージュ>の微笑(エミ)を浮かべた
地平線が語らざる詩
大切なモノを取り戻す為の
逃走と闘争の日々
その後の彼女の人生は形(なり)振り構わぬものであった

私はもう誰も生涯愛さないでしょう
恐らく愛する資格もない
それでも誰かの<渇き-ソワフ>を潤せるなら
この身など進んで捧げましょう

<樫-シェヌ>の樽の中で眠ってる
可愛い私の<モン ナンファン>
ねぇ どんな夢を見ているのかしら?

<果実-ピノ>の<甘み-ドゥスール>
<果皮-タンニン>の<渋み-アストラジャン>
愛した人が遺した<大地の恵み-テロワール>
<歓び-ジョワ>と<哀しみ-シャングラン>が
織り成す<調和-アルモニ>
その味わいが
<私の葡萄酒-モン ヴァン>
<そして それこそが人生-エ セ ラヴィ)

「其処にロマンは在るのかしら?」

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美しきもの
2000-04-13 Thu 04:21
君の大好きなこの<旋律-メロディ>
大空へと響け<口風琴-アルモニカ>
天使が抱いた窓枠の<画布-トワル>
ねぇ その<風景画-ペイザージュ>綺麗かしら?

<其れは-セ>
風が運んだ淡い花弁 春の追想
綺麗な音唄う<モニカ> 鳥の囀り
針は進んだ →

<セ> 蒼を繋いで流れる雲 夏の追想
綺麗な音謡う<モニカ> 蝉の時雨
針は進んだ →

綺麗だと君が言った景色
きっと忘れない
「美しきもの」集める為に<ヒト>は遣って来る

君が抱きしめた短い<季節-セゾン>
痛みの雨に打たれながら
「心配ないよ」笑って言った
君の<様相-ヴィザージュ>忘れないよ

<セ> 夜の窓辺に微笑む月 秋の追想
綺麗な音 詠う<モニカ> 虫の羽音
針は進んだ →

<セ> 大地を包み微眠(マドロ)む雪 冬の追想
綺麗な音 詩う<モニカ> 時の木枯
針は進んだ →

綺麗だね 君が生きた景色 ずっと忘れない
「美しきもの」集める為に<ヒト>は過ぎて行く

君が駈け抜けた眩い<セゾン>
病の焔に灼かれながら
「嗚呼 綺麗だね」笑って逝った
君の<面影-イマージュ>忘れないよ

君が生まれた朝 泣き虫だった私は
小さくても姉となった
嬉しくて 少し照れくさくて
とても誇らしかった

苦しみに揺蕩う<生存-セイ>の荒野を
「美しきもの」探すように駈け抜けた
果てしなき地平へ旅立つ君の寝顔
何より美しいと思ったよ


君の大好きなこの<メロディ>
大空へと響け<アルモニカ>
天使が抱いた窓枠の<トワル>
ねぇ その<ペイザージュ>綺麗かしら?

「わたしは世界で一番美しい<ヒカリ>を見た
その花を胸に抱いてローランの分も詠い続けよう」

「其処にロマンは在るのかしら?」
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天使の彫像
2000-04-13 Thu 04:20
後の世に【神の手を持つ者】
と称される彫刻家『オーギュスト ローラン』
戦乱の最中に失われ
平和と共に姿を現したとされる
未だ神秘のヴェールに包まれた彫像
彼の稀代の傑作<天使-アンジェ>に秘められし
知られざる<ロマン>

「物言わぬ冷たい石に<イノチ>を灯せる等と
俗人達が謳うのは唯の驕りに過ぎぬ
在る物を唯在る様に 両の手で受け止めて
温もりに接吻けるように 想いを象るだけ」

<風車小屋-ムーランナヴァン>
空を抱いて 廻り続ける丘の上
<アトリエ>は他を拒むように 静かに佇む影

彼は唯独りで描いた我が子の<表情-カオ>も知らずに

【足りないのは小手先の<素描力-デッサン>ではない
現実をも超える<想像力-イマジナシオン>】

「嗚呼光を 嗚呼もっと光を
<即ち創造-クレアシオン>憂いの光を」

生涯逢わぬと誓いながら
足げく通う<修道院-モナステール>
子供達の笑い声 壁越しに聴いている
「君の手が今掴んでいるであろう
その<宝石-イシ>はとても壊れ易い
その手を離してはならない
例え何が襲おうとも」

彼は日々独りで描いた我が子の<笑顔-カオ>も知らずに

【必要なのは過ぎし日の<後悔-ルグレ>ではない
幻想をも紡ぐ<愛情-アフェクシオン>】

「嗚呼光を 嗚呼もっと光を
<即ち贖罪-エクスピアシオン>救いの光を」

如何なる賢者であれ 零れる砂は止められない
彼に用意された銀色の砂時計
残された砂はあと僅か

母親の灯を奪って
この世に灯った小さな『焔』
その輝きを憎んでしまった
愚かな男の最期の悪足掻き
想像の翼は広がり
やがて『彫像』の背に翼を広げた

「嗚呼 もう想い遺すことはない
やっと笑ってくれたね」

「もういいよ パパ」

「其処にロマンは在るのかしら?」
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緋色の風車
2000-04-13 Thu 04:19

廻る回る<緋色の風車-ムーランルージュ>
綺麗な花を咲かせて
躍る踊るムーランルージュ
綺麗な花を散らせて

小さな掌に乗せた硝子細工
其の宝石を<シアワセ>と謳うならば
其の夜の蛮行は時代にどんな爪痕を遺し
彼等にはどんな傷痕を残したのか

運命に翻弄される弱者の立場に嘆いた少年は
やがて『力』を欲するだろう
其れは 強大な力から身を守る為の『楯』か?
其れとも より強大な力でそれをも平らげる『剣』か?

何が起こったのか良く解らなかった
泣き叫ぶ<狂乱-リュンヌ>の<和音-アルモニ>
灼けた<屍肉-ニク>の<風味-サヴール>

何が襲ったのか良く解らなかったけど
唯ひとつ 此処に居ては危ないと判った

僕は一番大切な<宝物-モノ>を
持って逃げようと→君の手を掴んだ

嗚呼 訳も解らず息を切らせて走っていた二人
欲望が溢れだすままに暴れて
奴等は追い掛けてくる

星屑を辿るように森へ至る闇に潜んだままで

訳も解らず息を殺して震えていた二人
絶望が溢れだすことを怖れて
強く抱き合っていた
不意に君の<カラダ>が宙に浮かんだ
→怯え縋るような<メ>が← 逃げ出した僕の背中に灼きついた

狂おしい<季節-トキ>を経て
少年の『時』は流転する

廻る回るムーランルージュ
灼けつく『刻』(トキ)を送って
躍る踊るムーラン ルージュ
凍える『瞬間』(トキ)を迎えて

嗚呼 もし生まれ変わったら
小さな花を咲かせよう
ごめんね 次は逃げずに
君の傍で共に散ろう
「ムーラン ルージュ」

「其処にロマンは在るのかしら?」
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星屑の革紐
2000-04-13 Thu 04:19
サリュ アンシャンテ!
差し出した手を―
嗚呼…エトワール
小さな小指(ユビ)で懸命に握り返してくる
あなたの歩む道程が
輝くようにエトワールと…

ある雨の朝…いつものように少女が目を覚ますと…
ベッドの横には優しい父親…
そして大きな黒い犬が居た…
雨の匂い…くすぐったい頬…どこか懐かしい温もり…
小さな姉と大きな妹…
二人と一匹…家族となった特別な朝…

嗚呼 私は星を知らない
遠過ぎる光は届かないから
嗚呼 僅かな視力でさえも
何れ失うと告げられている

エクスキュゼ モワ マ メール
ス ノン
ジュ ネィム パ セット
アブソリュマン ドュ メーム
エクスキュゼ モワ

勇気を出して―
嗚呼 プルーと屋外(ソト)へ出たけど
歩く速度が抑(ソモソモ)違うから
嗚呼 暗闇に沈む世界では
ちょっとした段差でも転んでしまう
エクスキュゼ モワ モン ペール
ス ウィユ
ジュ ネイム ッパ セット
アブソリュマン デュ メーム
エクスキュゼ モワ
細い<革紐-アーネ>じゃ―
心までは繋げないよ
<愛犬-プルー>が傍にいたけど
私は孤独(ヒトリ)だった

別々に育った者が…解り合うのは難しい…
ましてや人と犬の間であれば
尚更の事である…
それからの二人は…
何をするにも何時も一緒だった…
まるで…空白の時間(トキ)を埋めようとするかのように…
姉は甲斐甲斐しく妹の世話を焼き
妹は姉を助けよく従った…
父の不自由な腕の代わりになろうと…何事も懸命に…
其れは…雨水が大地に染む込むようにしなやかなに…
根雪の下で春を待つように…小さな花を咲かせるように…

急に吹いた<突風-ラファル>に手を取られ
<アーネ>を離したけど
もう何も怖くなかった
星屑の<アーネ>で繋がっていたから

弱い姉だ―
それでも嗚呼 ありがとうね
プルーが傍にいたから私は何処へだって往けた
大好きだよ プルーが傍にいたから私は強くなれた

星空に抱かれて夢を見た
あなたが産まれてきた朝の追憶(ユメ)を
銀色に輝く夢の中
零れた砂が巻き戻る幻想(ユメ)を
嗚呼 何の為に遣って来たのか
最期に判って良かった―

忘れない[よ/で]…[君/母]と歩いた
[暗闇/苦しみ]に煌めく世界を
いつだって嗚呼[人生/愛]は星屑の
[輝き/瞬き]の中に在ることを

祈りの星が降り注ぐ夜
→プルーは静かに息を引き取った
悼みの雨が降り注ぐ朝
→冷たくなった彼女の腹から取り出されたのは
光を抱いた小さな温もり
→黒銀の毛並みを持つ子犬だった

―そして<ロマン>の翼は地平線を軽々と飛び越えるだろう
やがて懐かしくも 美しき
あの《荒野》を駈け廻る為に…

「其処にロマンは在るのかしら?」

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呪われし宝石
2000-04-13 Thu 04:18
「へますんじゃねぇぞ、ローランサン」
「はっ、おまえこそな、イヴェール)」
母なる大地が育んだ奇蹟
世界最大と謳われし貴石
<30ctの赤色金剛石-トラントゥ カラット ディアマン ルージュ
所有者を変え渡り歩いた軌跡
特典は予約済みの鬼籍
<30ctの殺戮の女王-トラントゥ カラット レーヌ ミシェル>

鎖された<硝子-ヴェール>
優雅に眠る<宝石-ピエール>
過ぎ去りし日の夢の中
厳格なる<幻喪-ドゥイユ>
傳かざる<矜持-オルグイユ>
死神さえも腕の中
彼女こそが<女王-レーヌ>
抗う者は皆無 檻の外へは逃がさない
狡猾な<少女-フィーユ>
影と踊った<老婆-ヴィエイユ>
幾つもの首を彩った派手な<娼婦-クルティザンヌ>
泥に塗れた<王妃-レーヌ>
幾つもの首を刈穫った
廻り巡る<情景-セーヌ>
色鮮やかな幻夢 喪うまでは逃がさない

【祝い】が【呪い】に変わる 運命の皮肉
『彼女』の誕生にまつわる 知られざる<物語-ロマン>

男は掘った 薄暗い穴を 墓穴と知らずに
男は掘った 奈落へと至る 洞穴と知らずに
鎖された闇の中で『運命』(トワ)に抱かれ
寝食さえも忘れて 掘った 灯された詩(ウタ)の中で躍るように
侵蝕された歯車
<エ ティー ルトゥーヌ フォールメン>

男を誘う不思議な霧
眼前に現れたのは かつて見た事の無い美しき原石
その魔力に引き寄せられるかのように
男は震える手を伸ばした

【幸運-ビャン シャンス】
嗚呼 これまで苦労をかけた
可愛い<妹-ノエル>よ
【ビャン シャンス】
嗚呼 これなら胸を張って送りだせr…

←欲に眼が眩んだ<鉱山-ミヌ>の<管理者-コンシエルジュ>
←眼の色を変えた鷲鼻の<宝石商-コメルサン>
←我が眼を疑った隻眼の<細工職人-アルティザン>
←廻るよ廻る<死神-ディユー>の<回転盤-ルーレット>
→堅牢に見える倫理の壁にも
時に容易に穴が空く

【不運-マルシャンス】
嗚呼 帰らぬ兄を待ってる嫁けぬ妹
【マルシャンス】
嗚呼 変らぬ愛を待ってる冬の夜空

「もう イヴェールお兄様…」
頬杖 溜め息 人形師の娘
窓辺に佇む『双児』(フタゴ)の人形

「はあ いつお戻りになるのかしら…」

鎖された<硝子-ヴェール>
優雅に眠る<宝石-ピエール>
過ぎ去りし日の夢の中
忍び寄る<影-オンブル>
溶け込む緋の<闇-テネーブル>
盗賊達は部屋の中失敗(ヘマ)をすれば<刑罰-ペーヌ>
命を懸けた任務 狙った獲物(モノ)は逃がさない

「やばい ずらかるぞ!」「おい 待ってくれよ!」
白馬に乗らず<王子-プランス>
些か乱暴な<接吻-ベーゼ>
嗚呼 『彼女』が再び世に解き放たれる

母なる大地が育んだ奇蹟
世界最大と謳われし貴石
トラントゥ カラット ディアマン ルージュ
所有者を変え渡り歩いた軌跡
特典は予約済みの鬼籍
トラントゥ カラット レーヌ ミシェル

「其処にロマンは在るのかしら?」

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見えざる腕
2000-04-13 Thu 04:17
眠れぬ宵は路地裏の
淫らな<牝猫-シャト>に八つ当たりして
嗚呼 見えざるその腕で首を絞める《夢幻影-ファントム ドゥ レーヴ》
壊れゆく<自我-エゴ>の痛み
狂えぬ酔いは屋根裏の
小さな<居城-シャトー>を転げ回る
嗚呼 見えざるその腕の灼ける痛み
《幻肢痛-ファントム ドゥルール》
安酒を浴びて眠る

「アルヴァレス将軍に続けー!」

黄昏に染まる古き獣の森…
戦場で出逢った二人の男…
金髪の<騎士-ローラン>…
赤髪の騎士…
争いは廻り…屍を積み上げる…
加害者は誰で…被害者は誰か?
斜陽の影に刃は緋黒く煌めいて―

片腕と共に奪われた彼の<人生-サ ヴィ>
仕事は干され恋人は出ていった
何もかも喪った奪われた最低な<人生-ラ ヴィ>
不意に襲う痛みに怯える暮らし

ル プリュ スヴァン
貴方はうなされ殴るから
私は此の侭じゃ何れ死んでしまうわ
オ ルヴォワール
貴方を誰より愛してる
それでも お腹の子の良い<父親-ペール>には成れないわ

<葡萄酒-ドゥ ヴィン>…
<発泡葡萄酒-ドゥ シャンパーニュ>…
<蒸留葡萄酒-ドゥ オドヴィ>…

嗚呼…眠りの森の静寂を切り裂き
また奴が現れる―

馬を駆る姿 正に悪夢
赤い髪を振り乱して 振う死神の鎌
首を刈る姿 正に風車
緋い花が咲き乱れて 奮う精神の針
闇を軽く纏った―

夢から醒めた現実は
其れでも尚も悪夢(ユメ)の中
故に 其の後の彼の人生は
酒と狂気 廻る痛みの中
左の頬に十字傷 赤く燃える髪に鳶色の瞳(メ)
奴を殺せと腕が疼くのだ
『見えざる腕』が疼くのだ

誰が加害者で 誰が被害者だ
死神を捜し葬ろう

「殺してくれる!!」

<騎士-シュヴァリエ>は再び馬に跨がり
時は黙した世界を移ろう―
異国の酒場で再び出逢った二人のローラン

隻眼にして隻腕 アル中にしてヤク中
嗚呼 かつての蛮勇 見る影も無く

不意に飛び出した男の手にはエペ ノワール
(「退け。」「うわぁっ!」)
周囲に飛び散った<液体-サン>
まるでピノ ノワール
(「なにもんだキサマ…んっぐああああ」)
刺しながら供された 手向けの花の名―ボンソワール
(「ボンソワール」)
抜きながら灯された 詩の名―オ ルヴォワール
(「オ ルヴォワール」)
(「ははははははは……」)

崩れ落ちた男の名はローラン…
走り去った男の名はローランサン…
もう一人のローランは唯
呆然と立ち尽くしたまま…

誰が加害者で 誰が被害者だ
犠牲者ばかりが増えてゆく
廻るよ廻る 憎しみの風車が
躍るよ躍る 焔のように
嗚呼 柱の陰には少年の影が
鳶色の瞳(メ)で見つめていた

(人生は儘ならぬ されど、
この痛みこそ私の生きた証なのだ)

復讐劇の舞台を降ろされ…
男は考えはじめる…
残された腕…残された人生…
見えざるその意味を―
杯を満たした葡萄酒…
その味わいが胸に沁みた…

「其処にロマンは在るのかしら?」

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2000-04-13 Thu 04:08
幾許かの平和と呼ばれる光
其の影には常に悲惨な争いがあった
葬列に参列する者は 皆一様に口数も少なく
雨に濡れながらも
歩み続けるより他にはないのだ

瞳を閉じて『暗闇』(ヤミ)に
吐息を重ねる
そっと触れた温かな光は小さな鼓動
<否定接続詞-メ>で綴じた『書物』(カミ)が 歴史を操る
そっと振れた灼かな光は 誰かの『焔』

気付けば道程は 常に苦難と共にあった
耐えられぬ痛みなど
何一つ訪れないものさ

歓びに咽ぶ白い朝
哀しみに嘆く黒い夜
我等が歩んだ此の日々を
生まれる者に繋ごう

瞳に映した蒼い空
涙を溶かした碧い海
我等が愛した此の世界(バショ)を
愛しい者に遺そう

嗚呼 朝と夜は繰り返す
煌めく砂が零れても
嗚呼 朝と夜は繰り返す
愛した花が枯れても
嗚呼 朝と夜は繰り返す
契った指が離れても
嗚呼 朝と夜を繰り返し
<生命-ヒト>は廻り続ける

美しい『焔』(ヒカリ)を見た
死を抱く暗闇の地平に
憎しみ廻る世界に
幾つかの『愛の詩』を灯そう

どれ程夜が永くとも
何れ朝は訪れる

独りで寂しくないように
『ふたごのラ プペ』を傍らに
小さな棺の揺り籠で
目覚めぬ君を送ろう
歓びに揺れたのはヴィオレット
哀しみに濡れたのはオルタンシア
誰かが綴った此の詩を
生まれぬ君に贈ろう

歴史が書を創るのか 書が歴史を創るのか
永遠を生きられない以上
全てを識る由もなく
朝と夜の地平を廻る 『第五の旅路』
離れた者が再び繋がる日は
訪れるのだろうか?
懐かしき調べ
其れは誰の唇か
嗚呼『物語』を詩うのは

「其処にロマンは在るのかしら?」
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朝と夜の物語
2000-04-13 Thu 04:07
生まれて来る朝と死んで行く夜の<物語-ロマン>(ローラン)
嗚呼 僕達のこの寂しさは
良く似た色をした<宝石-ピエール>

生まれて来る意味 死んで行く意味
君が生きている<現在-イマ>

11文字の<伝言-メッサージュ>
幻想『物語』『第五の地平線』
「Roman」
「嗚呼、其処にロマンは在るだろうか?」

泣きながら僕達は来る
同じ苦しみを抱きしめて
笑いながら僕達は行く
遙か地平線の向こうへ
廻り合う君の唇に
嗚呼 僕の詩を灯そう<人生-ラ ヴィ>
いつの日か繋がる『物語』

泣きながら僕達は来る
同じ哀しみを抱きしめて
笑いながら僕達は行く
遙か地平線の向こうへ
廻り逢う君の唇に
嗚呼 僕の詩を灯そう 『人生』
僕達が繋がる『物語』

生まれて来る朝と 死んで行く夜の『物語』(ローラン)
嗚呼 僕達のこの刹那さは
良く似た色をした<美花-フルール>

太陽の風車 月の揺り籠
彷徨える『焔』(光)の『物語』
壊れた人形 骸の男
時を騙る『幻想』(闇)の『物語』

セ マドモアゼル ヴィオレット
キ レ ダン ル ブラ ドロワ

エ セ マドモアゼル オルタンス
キ レ ダン ル ブラ ゴーシュ

嗚呼 僕の代わりに廻っておくれ
其の世界には 僕が生まれてくるに至る
『物語』はあるのだろうか?

「さぁ いっておいで」「ウィ ムスィユー」
廻り来る生の騒めき 太陽の風車
廻り行く死の安らぎ 月の揺り篭

我等は彷徨える 追憶に揺れる<風車-ムーランナヴァン>
廻り行く何の地平にも
詩を灯すでしょう


此れは― 生まれて来る前に
死んで行く『僕』(ローラン)の『物語』(ローラン) 嗚呼 僕達はもう逢えなくても
現在(イマ)を生きて往く<憧憬-ロマン>
詠い/捜し続けよう → 君が迷わぬように

『朝と夜』の狭間『焔』は揺らめき
『宝石』を掴もうと『腕』を伸ばし
『風車』が廻れば『星屑』は煌めいて
『天使』が別れし『美しき』幻想を
『葡萄酒』の陶酔(ユメ)に『賢者』も忌避する
『伝言』の真意『地平線』は識る

右手に死を 左手に生を
傾かざる冬の天秤

「其処にロマンは在るのかしら?」
「其処にロマンは在るのだろうか?」
「其処にロマンは在るのかしら?」

「嘘を吐いているのは誰か?」

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侵略する者⇔される者
2000-04-13 Thu 04:05
The chronicle of history.
It is as rapid as a blink of an eye.

ケルト イベロの眷属が築いた城壁を崩して
カルタゴが踊った勝利の舞踏が大地を震わせた
ヒスパーニア ローマが
荒れ地を耕して石を敷き詰めて
ヴァンダルの軍が蛮勇を奮って荒らして廻った

ヴィシゴートが継いだ亡国の遺産の歴史と文化は
ウマイヤによって異文化と出会って花を咲かせた
アルゴン=カタルーニャ⇔カスティ-リァ=レオン
同盟を結んで
グラナダ←オトせば積年の悲願
遂に<領土再征服完了!-レコンキスタ>

嗚呼 教会の鐘を背中で聴きながら
十字架を胸に抱き兵士は進んだ
嗚呼 境界の山を軍馬で越えながら
見据えた丘の先には→アルハンブラ

父を奪ったのは 十字を切る啓典の民で
母を奪ったのは 従事で斬る聖典の<’akh-アァ>

何故人は断ち切れないのだろう?
争いを繰り返す 負の連鎖を
弱い私は何を憎めば良い
嗚呼 やっと解った

侵掠者に奪われし 父祖の地を取り戻せ
侵略者が嗤わせる 血に塗れたる仔らが
救済者を貶める異教徒は錆となれ
預言者は神ではない 多神教の偶像

侵略する者⇔される者←歴史は繰り返す
侵略する者⇔される者←幾度も繰り返す

「今ヤ兄弟同士デ殺シ合ッテイルノカ?
人類諸君 我コソガ君達ノ敵ダ!」

The iron forces led by the bronze wolf
【A very valiant Ishaq】
The ivory forces led by the battle savior
【Holy Knight Ramirez】
Victory and justice.
The Iberian rhapsody of a warrior's loyalty to his sword.
Ishat, huwa lakum malik

《アル ファッラーフ/エルマノ マジョール)》
⇔《アル ラーイ/エルマノ メノール)》

畏レヨ汝 悪ノ名ヲ
畏レヨ汝 神ノ仔ラヨ
『聖戦のイベリア』

「悪魔が去りて後(ノチ)
カスティーリァを中心とした啓典連合王国の成立は
イベリアにとって長き、聖戦の休止符となり得るのだろうか?
故郷を失った我が流浪の身
ただ歴史を見守り、詠い継ぐことしか出来ない
願わくば彼方より来る軍馬の嘶きが
堅牢なる故郷 ピレネーの頂を越えぬことを」
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石畳の紅き悪魔
2000-04-13 Thu 04:04
残酷ナ『永遠』トイウ苦イ毒ヲ
喰らう覚悟[が在るならば/を決めたから]
共に生きよう

(The chronicle of history
It is as rapid as a blink of an eye.)

風は彼の地に<オウジャ>を運び続けたが
刹那の瞬きの間に誰もが皆立ち去った

歴史が騙らざる戦火の<ウタ>を詠いましょう
敗は大地に倒れ幾度も花を散らす

千の孤独が蝕む檻の中から
朽ちゆく其の身を解き放った緋き<ヒカリ>

(The chronicle of history.
It is as rapid as a blink of an eye.

The demon sings. Giving words without a promise!)

時は彼の地に<フウシャ>を廻し続けたが
刹那の輝きを手に季節は唯過ぎ去った

歴史が語らざる戦渦の<ウタ>を詠いましょう
灰は大地に環(カエ)り
幾度も花を咲かす

千の責苦が苛(サイナ)む檻の外へと
朽ちゆく其の身を解き放った緋き<ヒカリ>

ライラ、君ガ愛スモノ全テ
其ノ腕ヲスリ抜ケル
流レル<ナミダ>ガ河ニナル前ニ
<チカイ>ノ<クリヅケ>ヲ

ライラ、君ガ望ムモノ全テ
其ノ腕ヲ振リ払ウ
哀シイ時代ト諦メ顔デ無力ニ嘆クノカ?
君ニ今 敢エテ問オウ

(The sealed aqua blue⇔The liberated ruby red
They escaped the dungeon.
The two flames danced upon its walls.)

<トキ>ニ置キ去リニサレタ(lalala..)
長過ギル闇ノ中デ(lalala..)
名前サエ忘レテイタ(lalala..)
君ノ<ヒカリ>見ル迄ハ
君ガ呼ンデクレル迄ハ

ダ・カ・ラ―
君ヲ害スモノ全テ 此ノ腕デ退ケヨウ
流レル<チシオ>ガ河ニナル迄ニ
全テヲ終ワラセヨウ
ライラ、君ガ憎ムモノ全テ
此ノ腕デ滅ボソウ
其レハ異教徒カ?同胞カ?
其レトモ<アラソイ>其レ自体カ?
君ニ今 敢エテ問オウ―

(The chronicle of history.
It is as rapid as a blink of an eye.
The demon incites, using flames without promise.)
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争いの系譜
2000-04-13 Thu 04:02
かつて世界には神より遣わされし蒼氷の石が在った
古(いにしえ)の聖者がその秘石を用い
焔の悪魔を封じた伝説は
伝承の詩となったが
今や その<イシ>の行方は杳(ヨウ)として知れぬまま…

「西進すること幾星霜(イクセイソウ)
果てしなき流浪の旅路
今は聖戦のイベリア
争いの歴史をしっかりと見ておきなさい」
「サランダ」「かしこまりました」
「トゥリン」「仰せのままに」
「エーニャ」「はい、サァディ先生」

「ラミレス将軍に続けー!」

ディオス!
レコンキスタ→レコンキスタ!
アディオス(嗚呼、ディオス)…

【書ハ物語ル】(The Old Testament's Story)

神は土塊(ツチクレ)から
初めに男を創り
その肋骨から 女を創った

「蛇の甘言 楽園を追われ 人は荒野 子を生(ナ)した」

兄は土を耕し 弟は羊を飼った
争いの歴史は 此処から始まった

「神への供物 血の匂い 羊の初子 地の食材 怒りの目伏し 生まれた殺意 すなわち兄弟殺し…」

以来 何故人は断ち切れないのだろう?
争いを繰り返す 負の連鎖を
弱い私は誰を憎めば良い
嗚呼 誰か教えて

(The chronicle of history.
It is as rapid as a blink of an eye.
The diaspora ancient oracle, and gitana sisters.
The scales of Layla influenced by Moors and Iberian.)

幸せな時ほど 誰もが気付かない
密やかに歯車 廻すのが<ウンメイ>
不幸せな時には もう気付いても手遅れ
世界を蝕む奈落へ堕とすのも<ウンメイ>

少女が裸足で駈け出した
石畳を蒼く照らす月灯り

家にはもう居たくない
足などもう痛くない
此処ではない何処かへと
行方のない彼方へと

歴史は駈け廻る 怒りと憎しみ<トキ>を
彼女は疾り月夜に散った

「撃て!」
A cold dank dungeon,
a man in the grip of a coma.
The lost flame revealed in his soul. He awakened with ruby eyes. He asked the girl.
The reply was Layla.
She returned the question. His reply was cryptic.
She proclaimed him a demon.
He laughed mysteriously.
Perching upon the precipice,
she showed no fear…

歴史は駈け廻る痛みと哀しみの<とき>を
私は選び其の手を取った

残酷ナ『永遠』ト謂ウ苦イ毒ヲ
喰ラウ覚悟ガ在ルナラバ共ニ生キヨウ

(人として死ぬことが赦されないとしても、それでも私は…)

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エルの楽園[→Side:A→]
2000-04-13 Thu 04:00
誰かの呼ぶ声が聞こえた
少女はそれで目を覚ます
心地よい風に抱かれて
澄んだ空へと舞い上がる
誰かがね…泣いているの…

それは気の所為かしら?[そうよ木の精よね]
もう…そういうことじゃないわ[じゃあ風の精かしら?]
楽園で泣くはずないわ [そうよ泣くはずないわ]
だって楽園なんだもの [楽園なんだもの]

何処かでね…泣いているの…

悲しみも苦しみも? [そうよここにはないから]
幸せ満ち溢れる世界? [そう それが楽園]
楽園で泣くはずないわ [そうよ泣かないでね]
だって楽園なんだもの [楽園だからこそ]

本当はね…知っているの… (誰かがね…泣いているの…)

第四の地平線 その楽園の正体は…
空は荒れ 木々は枯れて 花は崩れ朽ち果て
腐敗した大地が闇の底へと堕ちていく…
エルは生まれ エルは痛み エルは望みの果て
安らぎの眠りを求め 笑顔で堕ちていく…

Ark 箱舟に託された願いたちは…
Baroque 歪んだ恋心のままに求め合い…
Yield 理想の収穫を待ち望みながらも…
Sacrifice 多大な犠牲を盲目のうちに払い続け…
StarDast ついには星屑にも手を伸ばすだろう…


挟み込まれた四つの< エル >に惑わされずに
垂直に堕ちれば其処は< アビス >

何処から来て 何処へ行くの? 全ては誰の夢?
差し出された手に気付かないままに堕ちていく…
エルは倦まれ エルは悼み エルは望みの涯
安らぎの眠りを求め 笑顔で堕ちていく…

――<デカダンス>へと至る幻想
背徳を紡ぎ続ける<ロマンス>
痛みを抱くために生まれてくる悲しみ
幾度となく開かれる扉 第四の地平線――
その楽園の名は<エリュシオン>またの名を<アビス>――
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Star Dust
2000-04-13 Thu 03:58
「彼女こそ私のエリスなのだろうか」

お揃いね私達 これでお揃いね あぁ幸せ

女は物言わぬ 可愛いだけのドールじゃないわ
愛しい貴方解って?

ちっぽけな<モノ>満たす為の道具じゃないわ
月夜の<アナザー>は勝手?

首を絞めれば締まるに決まってるじゃない
<ルナ>が貴方を狂わせたの?
だってしょうがないじゃない
愛してしまったんだもの
ステラが私を狂わせたのは何故?

真っ赤なドレス 真っ赤なヒール
真っ赤なルージュ 真っ赤なローズ
すれ違う男達 誰もが振り返る
左手には花束 右手には約束を
疾りだした衝動は もう止まらない

お揃いね私達 これでお揃いね
あぁ幸せ
貴方の白いシャツも今は鮮やかな<スカーレット>
お揃いね私達 これでお揃いね
あぁ幸せ

「屑でも構わないわ いつか星になれるなら…。輝いてる?ねぇ私輝いてる!?」

(綺麗な星空ね)
それは艶やかな女のため息
(君のほうが綺麗だよ)
それは甘い男の囁き
夜空を見上げる恋人達
ありふれた風景
繰り返される恋模様
ほんの些細なこと
そんな気紛れなひと時を永遠だと信じたりして
そんな不確かなもの運命だと信じたりして
泣いたり笑ったり愛したり憎んだりして
その束の間 遥か過去の光に想いを馳せたりして

あの星々はもう滅んでしまっているのだろうか?
それとも今もまだ滅びに向かって
輝き続けているのだろうか?光年という名の途方もない尺度の前では
人の一生など刹那の幻に過ぎないのかも知れない

そんな些細なこと されど偶然とはいえ
嗚呼 偶然とはいえ彼女は見てしまった
お揃いの白い服を着て幸せそうに寄り添い歩く彼と見知らぬ女の姿を

お揃いね私達 これでお揃いね
あぁ幸せ
貴方の白いシャツも 今は

「なぜ?なぜなの!?なぜなのよ!!」

酸素に触れた赤はやがて黒に近づき示す
二人はもう<トワ>に一つにはなれないという事実を

凍てついた銀瑠璃の星々
燃え上がる滅びの煌きよ
失くした楽園の夢を見る
私を導け
The light of stardust

想い出を過去の光として埋葬出来ない限り
孤独な亡霊は荒野を彷徨い続けるだろう
女の手は悲しい程に短く星屑には届かない
嗚呼 その手を握り返したのは
仮面の男だった
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